2012/05/12(土)
みなさん、こんにちは
前回まで九州地区の猫カフェを訪ねて、それを皆さんにお伝えしてきました。
前回の「そら猫」さんでとりあえず現在確認できた営業中の猫カフェ訪問は終了。残すは5月末に再開する予定の一店舗のみとなりました。
そこで、今度私が向かったのは…。
ネコの島、福岡県新宮町の相島です。

相島を一周しても5キロちょっと。時間に余裕がある方はぜひ一周してみて下さい。
1月にNHKで放送されていた、極めるシリーズの「とよた真帆のネコ学」の第4回「ネコ社会の不思議なしきたり」で放送された島で、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
島へは新宮町の渡船場から船が出ています。

所要時間は約20分、片道450円です。結構ゆれましたが、短時間なので大丈夫

とよた真帆さんも乗ったんですね
ネコの島、どんなところなんだろうと、期待に胸を膨らませて向かいました。
この島はもう30年以上もネコの生態の研究が行われている島で、現在も九州大学の学生さん達が住み込んでいるのだそうです。
ネコの研究…私もやりたいなぁ…
。
最初に迎えてくれたのは、元野良の、しんのすけ君、2歳。2歳にしてはちょっと小さめ。

青い首輪がキュートです
まずは腹ごしらえ。島のおいしい魚介を頂こうとルンルン気分で向かったのですが…。

サザエご飯…食べたかったなぁ
島に一軒しかないお土産屋さん兼食堂の店休日。相島へ行こうと考えている方、水曜日と第4火曜日は絶対に避けましょう。
仕方なく購買部でパンを買い込み、海岸でランチ。

海の水は透き通っていてとてもきれいでした。
歩いていると、いましたいました、猫たちが。

何か御用ですか?
「ネコ学」で紹介されていた、島の4グループのうち、海岸を餌場にしているAグループのコたちのようです。
「ネコ学」ではAグループは打ち上げられた魚などを自力で食べているので、人には慣れていないということでしたが、結構近くまでやってきました。

近づいてはきましたけど、触れませんでした。
触らせてくれるコもいましたよ。

このコはとってもフレンドリーでした。
そうこうするうちに、にゃんにゃらにゃんにゃら集ってきました。

ピンボケすみません。
図書館の看板も…

看板そっくりなハチワレちゃん。

ボク、モデル
私が会ったネコたちは痩せているコ、小さいコが多かったです。鼻もぐずぐず言っていて、健康状態はあまりよくないように見えました。

この島は釣り客が多く、釣果のおこぼれをもらっているようです。
三本足のコに会いました。こちらはCグループかな。このグループのコ達は人にエサをもらっていて慣れているはずなのですが、近づくと逃げてしまいました。

歩き方が変なので、遠くからでもすぐに分かります。
車もほとんど走ってないこの島で、どうして足をなくしてしまったのでしょう。
原因は釣り客の釣り針。
詳しい事は分かりませんが、かなりひどい状態になっていて、見るに見かねた島の方が、島の外の動物病院へ連れて行って、入院・手術をさせてくれたんだそうです。

ボク頑張ってるニャン
どこにも命を大切にしてくださる方がいらっしゃるんですね。
島の方のお話によると、この島では海岸部の人が住んでいる地域に100匹あまりのネコたちが住んでいます。

いかにもニャン好みの階段。
山に住んでいるネコの数は分からないそうです。

ネコよけをしているお宅も…
1番疑問だったことを聞いてみました。
「避妊とか去勢とかは?」
「したほうがいいんでしょうけど、してませんね」
「じゃあ、すごく増えるんじゃないんですか」
「それはないですね。自然の摂理です」

島のネコ達は自由恋愛です。
自然の摂理…ネコたちは数が減るときにはどっと減るんだそうです。
病気が一斉に広まるのでしょう。
「秋の子ネコは生き残れないですね」…厳しい現実です。
魚が少ない時には、とんびからも狙われるそうです。そういえば、島の上空にたくさんのとんびたちが悠々と旋回していました。子ネコだったらひとたまりもないでしょう。
ここでは、厳しい自然の摂理の中でネコたちが生きています。
生きるも死ぬもすべて人の手に委ねられる町の飼いネコと、自由に自力で生きているネコたち、どっちが幸せとか簡単に言えることではないけれど、私が思ったのは…

ネコに限らず、動物達は自分の置かれた環境に順応して、その中で何とか生きていこうと頑張っています。
特にネコは、どんな環境の中でも、少しでも快適な場所を探して、小さい幸せを探しながら生きている動物のように思えるんです。
この島にはネコを保健所に持ち込む人はいません。だけど、病気になって治療を受けられる子も少ないのでしょう。
相島の、強く逞しく生きているネコたちが元気で長生きできますようにエールを送らずにはいられませんでした。
また会いに来るからね。サザエご飯も食べてないし、それまで元気でね。
では、また


前回まで九州地区の猫カフェを訪ねて、それを皆さんにお伝えしてきました。
前回の「そら猫」さんでとりあえず現在確認できた営業中の猫カフェ訪問は終了。残すは5月末に再開する予定の一店舗のみとなりました。
そこで、今度私が向かったのは…。
ネコの島、福岡県新宮町の相島です。

相島を一周しても5キロちょっと。時間に余裕がある方はぜひ一周してみて下さい。
1月にNHKで放送されていた、極めるシリーズの「とよた真帆のネコ学」の第4回「ネコ社会の不思議なしきたり」で放送された島で、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
島へは新宮町の渡船場から船が出ています。

所要時間は約20分、片道450円です。結構ゆれましたが、短時間なので大丈夫


とよた真帆さんも乗ったんですね

ネコの島、どんなところなんだろうと、期待に胸を膨らませて向かいました。
この島はもう30年以上もネコの生態の研究が行われている島で、現在も九州大学の学生さん達が住み込んでいるのだそうです。
ネコの研究…私もやりたいなぁ…

最初に迎えてくれたのは、元野良の、しんのすけ君、2歳。2歳にしてはちょっと小さめ。

青い首輪がキュートです

まずは腹ごしらえ。島のおいしい魚介を頂こうとルンルン気分で向かったのですが…。

サザエご飯…食べたかったなぁ

島に一軒しかないお土産屋さん兼食堂の店休日。相島へ行こうと考えている方、水曜日と第4火曜日は絶対に避けましょう。
仕方なく購買部でパンを買い込み、海岸でランチ。

海の水は透き通っていてとてもきれいでした。
歩いていると、いましたいました、猫たちが。


「ネコ学」で紹介されていた、島の4グループのうち、海岸を餌場にしているAグループのコたちのようです。
「ネコ学」ではAグループは打ち上げられた魚などを自力で食べているので、人には慣れていないということでしたが、結構近くまでやってきました。

近づいてはきましたけど、触れませんでした。
触らせてくれるコもいましたよ。

このコはとってもフレンドリーでした。
そうこうするうちに、にゃんにゃらにゃんにゃら集ってきました。

ピンボケすみません。
図書館の看板も…

看板そっくりなハチワレちゃん。


私が会ったネコたちは痩せているコ、小さいコが多かったです。鼻もぐずぐず言っていて、健康状態はあまりよくないように見えました。

この島は釣り客が多く、釣果のおこぼれをもらっているようです。
三本足のコに会いました。こちらはCグループかな。このグループのコ達は人にエサをもらっていて慣れているはずなのですが、近づくと逃げてしまいました。

歩き方が変なので、遠くからでもすぐに分かります。
車もほとんど走ってないこの島で、どうして足をなくしてしまったのでしょう。
原因は釣り客の釣り針。
詳しい事は分かりませんが、かなりひどい状態になっていて、見るに見かねた島の方が、島の外の動物病院へ連れて行って、入院・手術をさせてくれたんだそうです。


どこにも命を大切にしてくださる方がいらっしゃるんですね。
島の方のお話によると、この島では海岸部の人が住んでいる地域に100匹あまりのネコたちが住んでいます。

いかにもニャン好みの階段。
山に住んでいるネコの数は分からないそうです。

ネコよけをしているお宅も…
1番疑問だったことを聞いてみました。
「避妊とか去勢とかは?」
「したほうがいいんでしょうけど、してませんね」
「じゃあ、すごく増えるんじゃないんですか」
「それはないですね。自然の摂理です」

島のネコ達は自由恋愛です。
自然の摂理…ネコたちは数が減るときにはどっと減るんだそうです。
病気が一斉に広まるのでしょう。
「秋の子ネコは生き残れないですね」…厳しい現実です。
魚が少ない時には、とんびからも狙われるそうです。そういえば、島の上空にたくさんのとんびたちが悠々と旋回していました。子ネコだったらひとたまりもないでしょう。
ここでは、厳しい自然の摂理の中でネコたちが生きています。
生きるも死ぬもすべて人の手に委ねられる町の飼いネコと、自由に自力で生きているネコたち、どっちが幸せとか簡単に言えることではないけれど、私が思ったのは…

ネコに限らず、動物達は自分の置かれた環境に順応して、その中で何とか生きていこうと頑張っています。
特にネコは、どんな環境の中でも、少しでも快適な場所を探して、小さい幸せを探しながら生きている動物のように思えるんです。
この島にはネコを保健所に持ち込む人はいません。だけど、病気になって治療を受けられる子も少ないのでしょう。
相島の、強く逞しく生きているネコたちが元気で長生きできますようにエールを送らずにはいられませんでした。
また会いに来るからね。サザエご飯も食べてないし、それまで元気でね。
では、また


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この記事へのコメント:
お久しぶりです。
記事は毎回読ませて頂いて、
コメントしたいといつも思っているのですが、
中々時間が取れずコメント頂くばかりですいません。
相島の猫たちですが、私には幸せだろうと思えます。
普段は不妊去勢を徹底して下さいと言っていますが、
それは町猫だからであって、そうしないと
不幸な目にあう子が増えるからです。
本当は人間が干渉しなくても自由に生きていける事が
猫にとっての本当の幸せではないかと思っています。
島民の中に、虐待する人や遺棄する人が居るなら話は別ですが、
相島の猫たちは、怪我をしても治療して貰えない等のリスクは
あるかもしれませんが、悪い意味での人間の干渉もないと言う
事なので、基本的に猫の自主性が尊重された良い土地なのでは
と思います。
記事は毎回読ませて頂いて、
コメントしたいといつも思っているのですが、
中々時間が取れずコメント頂くばかりですいません。
相島の猫たちですが、私には幸せだろうと思えます。
普段は不妊去勢を徹底して下さいと言っていますが、
それは町猫だからであって、そうしないと
不幸な目にあう子が増えるからです。
本当は人間が干渉しなくても自由に生きていける事が
猫にとっての本当の幸せではないかと思っています。
島民の中に、虐待する人や遺棄する人が居るなら話は別ですが、
相島の猫たちは、怪我をしても治療して貰えない等のリスクは
あるかもしれませんが、悪い意味での人間の干渉もないと言う
事なので、基本的に猫の自主性が尊重された良い土地なのでは
と思います。
2012/05/13(日) 19:29 | URL | ぐーパパ #-[ 編集]
ぐーパパ様
お忙しいのに、コメントありがとうございます。
いつもいつも思うのです。猫の繁殖能力がこんなに高くなかったら、刹処分されるコも減るし、そもそも去勢避妊手術に躍起になる必要もないのに…って。
もうヤマネコじゃなくてイエネコなんだから、そんなに頑張らなくていいんだよと。
でも、この島に行ったら、まだイエネコと言っても、体の仕組みはこういう環境に合わせてできているのかなと感じました。
だから、おっしゃるとおりここの猫たちは幸せなのかもしれません。
まだまだ人と猫のかかわり方について疑問に思うことがたくさんあります。
これからもいろいろ学んでいきたいと思います。いろいろ教えてください。
宜しくお願いします。
お忙しいのに、コメントありがとうございます。
いつもいつも思うのです。猫の繁殖能力がこんなに高くなかったら、刹処分されるコも減るし、そもそも去勢避妊手術に躍起になる必要もないのに…って。
もうヤマネコじゃなくてイエネコなんだから、そんなに頑張らなくていいんだよと。
でも、この島に行ったら、まだイエネコと言っても、体の仕組みはこういう環境に合わせてできているのかなと感じました。
だから、おっしゃるとおりここの猫たちは幸せなのかもしれません。
まだまだ人と猫のかかわり方について疑問に思うことがたくさんあります。
これからもいろいろ学んでいきたいと思います。いろいろ教えてください。
宜しくお願いします。
2012/05/14(月) 11:40 | URL | マネージャーJ #-[ 編集]
こんにちは。
宮崎で保護猫の活動をしているものです。
保護猫の活動を始めたのも最近で、相島の存在を知りませんでした。
「自然の摂理」
なんだか、納得させられるものがありました。
必ず一度は相島に行ってみたいと思いました。
貴重なブログを読ませていただき、ありがとうございます。
宮崎で保護猫の活動をしているものです。
保護猫の活動を始めたのも最近で、相島の存在を知りませんでした。
「自然の摂理」
なんだか、納得させられるものがありました。
必ず一度は相島に行ってみたいと思いました。
貴重なブログを読ませていただき、ありがとうございます。
2012/05/16(水) 01:39 | URL | もちとり #-[ 編集]
もちとり 様
はじめまして。
宮崎はいいところですよね。猫ものがたりさんやうたたねさんのような素敵な猫カフェもありますし、いい友だちもいます。
愛護動物であるはずのイエネコが自然の摂理の中で生きている…何だか不思議な感じがした相島でした。
宮崎からは遠いと思いますが、お時間のあるときにぜひいらしてみてください。
ちなみに北九州や佐賀にも猫の島があります。私もまだ行ったことがないので、近いうちに行ってみるつもりです。
行ったらまたブログでご報告しますね。
ありがとうございました。
はじめまして。
宮崎はいいところですよね。猫ものがたりさんやうたたねさんのような素敵な猫カフェもありますし、いい友だちもいます。
愛護動物であるはずのイエネコが自然の摂理の中で生きている…何だか不思議な感じがした相島でした。
宮崎からは遠いと思いますが、お時間のあるときにぜひいらしてみてください。
ちなみに北九州や佐賀にも猫の島があります。私もまだ行ったことがないので、近いうちに行ってみるつもりです。
行ったらまたブログでご報告しますね。
ありがとうございました。
2012/05/16(水) 10:02 | URL | マネージャーJ #-[ 編集]
初めまして。
相島には前から行きたいと思っていたのですが、こちらのブログで3本足の猫がいる事を知り、いてもたってもいられず行って来ました。今も元気でいましたよ。写真よりは一回り大きくなっていました。ブログに写真をアップしていますので お時間があればご覧下さい。また相島には足を運びたいと思います。
相島には前から行きたいと思っていたのですが、こちらのブログで3本足の猫がいる事を知り、いてもたってもいられず行って来ました。今も元気でいましたよ。写真よりは一回り大きくなっていました。ブログに写真をアップしていますので お時間があればご覧下さい。また相島には足を運びたいと思います。
Okaka 様
コメントありがとうございます。ブログ拝見しました。
3本足のニャンコ、元気そうで嬉しいです。わざわざ船に乗って島の外の病院に連れて行ってくださるような方がいることが何より嬉しいですよね。もしかしたら命を落としかねませんし。
また相島に行かれたらブログでアップしてください。私はもうきっと行けないので、ニャン達の様子を教えてください。
それと、私もスタレビ大ファンです。最近はライブも行けてないので、スタレビ情報も楽しみにしています。
これからも宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。ブログ拝見しました。
3本足のニャンコ、元気そうで嬉しいです。わざわざ船に乗って島の外の病院に連れて行ってくださるような方がいることが何より嬉しいですよね。もしかしたら命を落としかねませんし。
また相島に行かれたらブログでアップしてください。私はもうきっと行けないので、ニャン達の様子を教えてください。
それと、私もスタレビ大ファンです。最近はライブも行けてないので、スタレビ情報も楽しみにしています。
これからも宜しくお願いします。
2013/01/16(水) 10:09 | URL | マネージャーJ #-[ 編集]
はじめまして、通りすがりのいちごです。
相島で検索してたらたどり着きました(^^)v
相島は父の実家で昔よく行っていました。ネコちゃんが沢山いて癒されますよね。
じいちゃん、ばあちゃんは亡くなってもう家も売りに出してるみたいで(;o;)
正直寂しいです。
2年前に自分の子供を連れて海に遊びに行きました。
このブログを読ませてもらってすごく懐かしく感じました。
今度は一人でゆっくり行きたいな(*´∀`)
ありがとうございました。
相島で検索してたらたどり着きました(^^)v
相島は父の実家で昔よく行っていました。ネコちゃんが沢山いて癒されますよね。
じいちゃん、ばあちゃんは亡くなってもう家も売りに出してるみたいで(;o;)
正直寂しいです。
2年前に自分の子供を連れて海に遊びに行きました。
このブログを読ませてもらってすごく懐かしく感じました。
今度は一人でゆっくり行きたいな(*´∀`)
ありがとうございました。
2014/02/12(水) 22:44 | URL | いちご #-[ 編集]
いちご 様
コメントありがとうございました。
相島は本当にいいところでした。
お家、売りに出てるんですね。宝くじが当たったら、絶対買いたいです!!
島の猫たちを全部手術して、増えないようにコントロールして、病気で死んだり、トンビに狙われる子がいなくなるように…。九州大学の研究者の方が困るでしょうかね(^^;)。
またいつか機会があったら尋ねてみたいです。
いちごさんは遠方でいらっしゃいますか。店の猫たちにもぜひ会いにお越しください。お待ちしています。
コメントありがとうございました。
相島は本当にいいところでした。
お家、売りに出てるんですね。宝くじが当たったら、絶対買いたいです!!
島の猫たちを全部手術して、増えないようにコントロールして、病気で死んだり、トンビに狙われる子がいなくなるように…。九州大学の研究者の方が困るでしょうかね(^^;)。
またいつか機会があったら尋ねてみたいです。
いちごさんは遠方でいらっしゃいますか。店の猫たちにもぜひ会いにお越しください。お待ちしています。
2014/02/14(金) 16:24 | URL | マネージャーJ #-[ 編集]