さわちゃんのお話

久留米市初の猫カフェNha Con Meoのブログ。猫と出合って、触れ合って、幸せになれる猫カフェです。里親募集も。
2012/01/12(木)
 みなさん、こんにちは

 今日は、さわちゃんのお話です。

 さわちゃん
   保護した日のさわちゃん

 さわちゃんは茶トラの女の子です。

 見た目4ヶ月ぐらいのキュートな子猫ですが、写真に撮るととても大人っぽく見えます。
 
 それもそのはず、実はさわちゃんはもう7,8ヶ月にもなろうかという大人になりかけの猫だったのです。その証拠に、しっかり大人の歯が生えていました。

 でも、体がとても小さくて、本来なら3kg以上あってもいいころなのに、1.6kgしかなかったので、体の大きさから子猫だと思ってしまったのです。背中をなでると背骨が当たってガリガリなのが分かります。

 さわちゃんを保護したのは12月10日夕方、市内某所に11月から親猫と兄弟猫と3頭で姿を見せるようになった猫です。おそらく親子で捨てられたのではないかということでした。

 他の2頭は近づいても逃げてしまい、触れなかったのですが、さわちゃんだけは大人しくて逃げないので、親切な方にエサをもらっていました。

 ただ、エサといっても人間の食べ物の残り物で、とても子猫が育つのに十分なものではありません。

 それに、冬の寒さも厳しくなり、また土地の所有者の方に見つかったら、捕まって保健所送りになるかもしれない…そんなこともあって、思い切ってさわちゃんを保護しました。

 保護した翌朝、健康チェックと1回目のワクチン接種のため、病院へ連れて行きました。その結果、ノミがとても多く、またお腹の中にいろいろな寄生虫がいることが分かりました。

 回虫、瓜実条虫、マンソン裂頭条虫…カエルなどを食べて、間接的にミジンコを摂取したことで感染するそうです。よほどお腹がすいていたのでしょう。
 
 ノミと回虫駆除の薬をつけてもらい、条虫駆除の飲み薬を飲ませてもらってその日は帰宅しました。

 翌日、さわちゃんをゆっくり見てみると、歩き方がおかしい事に気がつきました。明らかにびっこを引いています。

 それにお腹が異様に膨れています。少し様子を見ましたが、やはりおかしいのでまた病院へ行って、レントゲンを撮ってもらいました。

 その結果、左足の骨が折れていることが分かりました。ひざの上の大腿骨が折れてずれてそのまま固まっているため、左足が短くなっていました。それでびっこを引いていたのです。

 幸いな(?)事に、骨折はずいぶん前で、今はもう痛みはなく、今できることは何もないそうです。ただ、少し前はとても痛くて動けなかっただろうとお医者さんはおっしゃいました。

 さわちゃんは大人しくて逃げなかったのではなくて、足が痛くて逃げられなかったのでしょう

 足のレントゲン 
 ひざの上でぽっきり折れて、新しい骨ができ、くっつきかけています。

 
 お腹のほうは、腸が変形している可能性がありました。骨折したときにお腹も打ったのかも知れないそうです。腸に空気がたまって、レントゲンに黒く写っています。

 腸閉塞の恐れがあるので、便が出なくなったら手術が必要かもしれないと言われました。ただ、便は出ていますので今のところ様子を見ています。

 お腹のレントゲン
 腸に空気がたまって黒く写っています。

 条虫の2回目の薬を飲ませるため、12月24日、また病院へ行きました。虫がいなくなったかどうか再検査をされたところ、今度は肺吸虫という珍しい寄生虫がいることが分かりました

 前回の薬で条虫はいなくなって、別の虫が活動し始めたのでしょう。名前のとおり肺にも寄生する虫で、肺に寄生すると咳が出るそうです。これもサワガニなどから感染するとのこと。そんなものまで食べていたんですね。

 2週間毎の投薬が必要だということで、さわちゃんはまだまだ安心できません。里親に出すこともまだやめたほうがいいということでした。

 今回、さわちゃんを保護したことでいろいろなことを学びました。

 野良猫たちの辛い現実は頭では分かっていましたが、さわちゃんは、野良猫がどんなに辛い環境にいるかということを、身を持って教えてくれました。

 食べるものがなくてカエルやサワガニまで食べなくてはならない。また交通事故なのかトラブルなのか、大腿骨を折るほどの怪我をしながら治療を受けることもできない。

 野良猫たちはそうやって短い生涯を終えていきます。飼い猫の寿命が15年から20年なのに対して、野良猫は3年だと言われています。

 今は元気に生きているさわちゃんも、保護しなければこの冬は越せなかったことでしょう。

さわちゃん in ネコハウス
暖かい場所でくつろいでいます(^^)


 どうか、どうか、猫を捨てないでください。

 嫌われ者の野良猫も、かつては誰かが飼っていた猫であり、また、何とか生き延びたその子供達です。野生生物ではありません。人と共に生きていく動物だということを分かっていただき、飼い猫には避妊・去勢手術をしてください。

 猫は室内で飼ってください。敷地内で糞尿をされたり、車を傷つけられたり、庭や畑を荒らされたりしたら、たいていの方は猫嫌いになります。糞尿のにおいや発情期の泣き声も猫嫌いさんを増やします。

 猫嫌いさんにとって野良猫は「迷惑な生き物」です。そして、野良猫に餌をやる優しい方もただの「迷惑な人」になってしまいます。

 そうして、「捨てた人の責任」よりも「野良猫が増えるのは餌やりさんがいるからだ」という結論になってしまいます。

 「人が集る場所に捨てたら、誰かが拾ってくれるだろう」

 そんなことは決してありません。

 現実は、「あら、可愛い。私が拾わなくても、誰かが拾ってくれるよね」…そうして誰からも拾われる事なく、捨て猫はとても悲惨な運命をたどります。


★餓死したり、病気に犯されて命を落とす。

★交通事故で大怪我をしたり、命を落としたりする。

★カラスなどに襲われて命を落とす。

★農薬や毒薬を撒かれたり、惨い虐待を受けて命を落とす。

★保健所に持ち込まれて、殺処分される。


 野良猫も飼い猫も血統書つきの猫も同じ命です。

 寒空の下、誰にも知られることなく消えてしまう命、保健所に収容されたまま箱から出されることさえなく消えてしまう命が1頭でも少なくなるように、元野良猫のさわちゃんを通じて考えていただけたらと思います。

 さわちゃんは、体重が3キロになって避妊手術を済ませたら、某所にてしばらく預かっていただき、Nha Con Meoの店長秘書として入店予定です。

 ぜひさわちゃんに会いに来てください。お待ちしています

 
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この記事へのコメント:
こんばんは。

さわちゃん、やさしい人に救って貰えてよかったね。
これまで辛い思いをたくさんして来た分、これからはたくさんの幸せを感じて下さい。

マネージャーJ様

この記事で、改めて野良猫の厳しさを痛感しました。

的を得た、本当に共感出来る記事を有難うございます。

よろしければ、この記事を私のブログで紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?
2012/01/12(木) 23:50 | URL | ぐーパパ #-[ 編集]
ぐーパパ様

 コメントありがとうございます。

 ぜひお願いします。

 今日本で飼われている猫たちが避妊・去勢をされて、完全に室内で飼われたら、野良猫の問題はすぐになくなるのにと思います。

 「餌やり禁止条例」などでもめる事もなくなります。

 里親詐欺で虐待される猫たちもいなくなります。

 何とかして手術せずに猫を飼っていらっしゃる方の意識を変えたいと思います。

 どうぞ宜しくお願いします。
2012/01/13(金) 16:29 | URL | マネージャーJ #-[ 編集]
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